蛮絵
南蛮渡来の絵で蛮絵(ばんえ)鳥獣や草花のモチーフを丸く円紋風にまとめた意匠です。もともとは、公家の護衛を努めた近衛兵の装束に用いられた意匠で麻素材の装束に木版で摺り染めを施していました。ちなみに上の蛮絵の意匠のモチーフは『熊』です。足元の鋭い爪を見ると、なるほどと思いますが、胴体や顔は熊とは程遠い感じがしますが、熊なのです。では、次の蛮絵のモチーフになった動物は何だと思いますか?答えは、獅子...
View ArticleWest meets East
偶然の出会いから始まったご縁で、お客さんが来られました。 オランダ アムステルダムからお見えになったご夫婦 マーク・ヤンセンさんと、クリステルさん。 お二人とも、京都が大好きだそうで、長期休暇が取れたら 京都に家を借り、『訪れる』というよりは、『暮らす』というスタイルで 毎年京都に来られています。 ご主人のマークさんは、グラフィックデザイナーで、奥さんのクリステルさんは...
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View Article小野小町?
先日 弊社が加盟する 京都神祇調度装束共同組合が主催した 勉強会に出席してきました。 平安神宮の記念殿という場所をお借りし、時代祭で使用する装束を 実際に用意して頂き、装束の時代考証について講義を行って頂きました。 講師は、京都橘大学名誉教授の猪熊兼勝先生にお越頂きました。 専門は考古学の教授をされているのですが、装束に関しても豊富な...
View Article文庫紙
着物が収納されたタンスを開けると、『文庫紙』 という包装紙に包まれ いるのを、皆さんも一度は見たことがあるのではないでしょうか。 この包装紙を 『文庫紙』 または 『たとう紙』 と言います。 もともと文庫とは、装飾品や髪飾り、茶道具、筆など高価な物を 収納する丈夫な箱のことを指します。 着物も高価なものなので、包む包装紙も文庫紙となぞらえたと いうことです。...
View Article几帳 KICHOU
私たちが手掛ける調度品の中に、几帳 (きちょう) というものがあります。 言うなれば、布地で出来た衝立のようなものです。 今風に言うと、パーテーションになるのでしょうか。 本来は、白の無地の生地に、紋擦りなどを施したシンプルなものですが、 現代に至っては、様々な布地を使用し、色鮮やかなものや、絢爛豪華な ものなど、多岐に渡ります。 平安時代 貴族の建物は 『寝殿造り』...
View Article辰年の終わりに
今年もあと僅かとなりました。 手をたたきたくなるような嬉しい事や、思わず目や耳を塞ぎたくなる 悪い出来事など、今年も色々ありましたが、暦は着実に進み あと10日で、2012年も終わります。 私たちが住む日本では、年号がありますので平成24年も歳の暮れになります。 年号が 『平成』 になり、来年で四半世紀が過ぎることになります。 来年の干支は、巳(み)蛇が巡ってきます。 十二支の六番目の動物です。...
View Article装束再考察 Vol.1
もう2月も半ばになっていますね。 ブログをおざなりにしていた訳ではないのですが、 今年初めての更新となります。 今年も何卒宜しくお付き合い頂ければ幸いです。 去年は、日本文化についての話題が多かったので 今年は、本業の装束についてのお話をしていきたいと考えています。 狩衣 (かりぎぬ) 私たち、装束店が年間最も多く縫製する装束です。...
View Articleご案内 AS2
一見すると関連のない事柄であっても、後に繋がりがあるんだ と感じる事が、皆さんにもあるのではないでしょうか。 ある点が対局にある点と結びつき線となり、また線と線が交じり合い 面となって行く。 あるご縁がきっかけで、芸術(アート)を切り口にして、様々な分野の方々と 交流をしていこうというグループに席を置かせて頂くことになりました。 今回は、そのイベントの告知をさせて頂きます。 AS2...
View Article装束再考察 Vol.2
有職文様 (ゆうそくもんよう) 平安時代にかけて、構築された模様で、主に神官装束、平安公家装束に 用いられる文様です。 私たち装束司は、狩衣装束の織物にこの文様を用いています。 雲立枠 (くもたてわく) 青海波 (せいかいは) 亀甲 (きっこう) 小葵 (こあおい) 有職文様は他にも数えきれない程あります、ここでは代表的な柄を4つ挙げます。 この柄などは、私たちは主に織物の地模様 (背景になる柄)...
View Article鏡 後編
魔鏡 なぜこのような名で呼ばれるようなったのでしょう。 もちろん魔鏡は俗称です。 実質的には 『透光鏡』 と呼ぶようです。 一見凹凸も何もない鏡面に光を当て、反射した壁面の射影を見ると画像が 浮かびあがるというもの。 裏面に彫刻が施してあり、その画像が壁面に投影される仕組みです。 表(鏡面)に彫刻があり、それが陰影となって映し出されるなら理屈がつくの...
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