今年も、もうすぐ折り返しの時期が来ました。
梅雨の季節も終盤になり、これから夏本番を迎える時期に入ります。
日本全国の神社では、夏越の大祓(なごしのおおはらい)という神事が
6月30日に行われます。
大祓は、1年の折り返しの6月30日と、年の瀬の12月31日に行わます。
上半期の穢れ(けがれ)を祓い、あと半分の下半期も、健やかに過ごせるように
心の掃除をするってとこでしょうか。
衣服を毎日洗濯する習慣のない時代、半年に一度、雑菌の繁殖し易い夏を前に
新しい物に替える事で疫病を予防する意味合いもあるかもしれません。
数多くの神社の境内には、大きな茅の輪(ちのわ)が設置され、大祓いの準備
が整っている頃です。
大祓いの日、この茅の輪を八の字にくぐると、半年間の穢れを祓い、熱い夏を
乗り切れるとされ、多くの参拝者が訪れます。
この茅の輪、茅萱(ちがや)という稲科の多年草で、川縁や至る所に生えている草です。
ごくごく身近にある植物です。
身近にある物なので、日本では様々な用途に使われてきました。
例えば、白川郷を代表とする茅葺の屋根の素材も、この植物が使われています。
花は乾燥させて強壮剤と使い、根は煎じて利尿剤としても使われるそうです。
余談ですが。。。
この茅の輪が設置されるのを見ると、いつもこの映画が頭に浮かびます。
「スターゲイト」というSF映画で、円形状の装置を使い、異空間に移動
出来るというもので、つまりドラえもんも「どこでもドア」のような
装置を使い、繰り広げられるSFファンタジーを思い起こさせます。
似ていませんか?
監督は、ドイツ人のローランド.エメリッヒという人で、インディペンスデイなど
数々のSF超大作を手掛けている監督です。
形状もくぐるという所も、よく似ているので。。。。
ひょっとしたら、茅の輪をモデルにしたんじゃないかと、ついつい考えてしまいます。
神社にある茅の輪では、異空間には行けませんが、生まれ変わった自分で
世の中を見れるかもしれませんよ。
この時期を代表する日本の風物詩です。 この機会に是非お近くの神社を
参拝されてみては、如何ですか。
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茅の輪
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