装束店の仕事は、物作りが基本なのですが、
会社として経営を推し進めるためには、デスクワークも大事な
仕事の1つです。
普段は様々な職人たちと、製作の現場で打ち合わせをして
会社に戻り、1人でデスクに向って書類作りをしています。
最近は様々な業種の方たちと一緒に、様々なプロジェクトに関わる機会
が増えてきました。
先日もあるプロジェクトを実現可能にする為に、申請書を製作する運びと
なりました。
申請書を作る作業にあたったのは京都では、私を含め4人、東京で2人
東京の2名は、Skypとメールでのやり取りを行い、話を詰めて行きました。
申請には期日があり、本格的に動き出せたのが、期日の1日前。
おしりに火が付いた状態です。
それぞれに本業を熟しながら、翌日の午前10時までに書類を郵送しない
といけません。
特に役割分担などは決めずに始めましたが、各々が出来る事を行っていました。
集まれる時間は1つのテーブルで共同作業し、席を外れた時はメールでやり取り
を行うようにして、1つ1つ課題をクリアしていきました。
当初のロードマップでは、夕方までに書き上げて、時間指定付きの宅急便で
東京のとある場所へ送付する予定でしたが、間に合いませんでした。
作業は夜まで続ける事になりました。
今夜中に仕上げて、ブラッシュアップをし、その書類を東京にメールに貼り付け
て送り、朝一でプリントアウトしてバイク便で届けるスケジュールに変更です。
1つの作業が滞ると、時間に間に合わないというまさに、綱渡り状態です。
約束の時間に書類が着かなければ、この1日は全て無駄となってしまいます。
馴れない作業に加え、空いた時間を見つけながら課題をこなしていますので、
ストレスもどんどん蓄積され、途中暗礁に乗り上げる時間帯もありました。
結局、作業は深夜まで及びました。
予定通り、朝一でプリントアウトをしてバイク便に手渡す事が出来ました。
振り返ってみると大変な1日でしたが、すごい高揚感を感じました。
『無事バイク便に渡せました』 と朝にメールを見たとき、
達成感と解放感、そして安堵した気持ち、様々な感情が入り混じった状態。
運動会のバトンリレー競争で、最後のアンカーがゴールに向かうのを
皆で見守っているときの気持ちを思い出したかのような。
そんな気分になりました。
いつも1人でデスクワークをしていたので、チームで作業することに触れ
適材適所で1つのゴールに向かう事に飢えていたのかもしれません。
とてつもなく疲れましたが、いい気分の朝でした。
ゴールのためにチームがあり、チームがあるからゴール出来た。
仲間で1つのことに向かうのは、気持ちのいいものです。